Mi11Proの “偽物”
Xiaomi Mi11 Proは先日発表されたばかりですが、Aliexpressには早くも偽物が販売されています。
私のサイトでは偽物スマホについて いくつか記事にしたことがありますが、今回はトップクラスにヤバいです。
では、さっそく偽物のメインスペックを見ていきましょう!
スペック・価格・発売日 (ほぼ確実に嘘)
OS | Android 11 |
CPU | MTK6889+ |
RAM/ROM | 16GB / 512GB |
ディスプレイ | 7.3インチ / WQHD+ / LCD / 60Hz |
カメラ | 64MP |
インカメラ | 32MP |
バッテリー / 充電速度 | 6800mAh / 不明 |
生体認証 | 指紋認証 / 顔認証 |
重量 | 不明 |
Antutu | 不明 |
価格 | 10,724円~ |
発売日 | 2021年 4月 |
上の表は商品説明欄を参考に作りました。
ここからは、ひとつひとつの項目を詳しく見てみます。
ちなみに、偽Mi11 Proの名前は「Galaxy M11 Pro」だそうです。なんだそりゃ。
存在しないCPU
偽Mi11 ProはMTK6889+という名の謎のCPUを搭載。
MTK6889は偽スマホではド定番のCPUですが、MTK6889+なんて初めて見ました。
さらに、MTK6889+のコア数は10コアとのこと。 言うまでもなく、確実に “嘘”です。
一応MTK6889+について調べてみましたが、公式サイトもユーザーレビューも全くなく、Antutuスコアも不明。
つまり、そんなCPUはこの世に存在しません。
16GB+512GB
説明欄やタイトルには RAM16GB+ROM512GBと記載されていますが、本当でしょうか?
これだけ大容量なスマホであれば10万円近い値段がしても不思議ではありませんが、偽Mi11 Proは たった1万円弱。
他のパーツをどれだけ低価格に抑えたとしても、やはり1万円ちょっとで16GB+512GBを実現するのは不可能と言えます。
これも、嘘と考えて間違いないでしょう。
ディスプレイ
ディスプレイはサイズと解像度のみ記載されており、パネル(AMOLEDやLCDなど)やリフレッシュレートは不明。
価格からしてLCDの可能性が高く、リフレッシュレートは60Hz。
解像度はWQHD+とのことですが、まあ嘘であることはほぼ確実で、本当はHDかHD+くらいでしょうか。
また、偽Mi11 Proは左上にパンチホールを搭載しています。カメラ性能については以下。
カメラ性能
偽Mi11 Proは64MPのアウトカメラ、32MPのインカメラを搭載。
商品画像ではアウトカメラはトリプルになっていますが、メインカメラ以外はフェイクということになります。
画素数がやたらと高いのが気になりますが、1万円のスマホで64MP / 32MPのカメラなんて搭載できるのか?
CPUやディスプレイ同様、カメラも嘘のスペックである可能性が非常に高いです。
まとめ
偽Mi11 Proは大体のスペックが嘘と見て間違いなし。
これらのスペックを実現した場合、最安でも6~7万円くらいで販売しないと元を回収できないはず。
ほとんど嘘で固めたスペックなのは見え見えなのに、実際に偽Mi11 Proは10数台 売れているようです。
皆さん ネタで買っているのだと思いますが、1万円でこれを買うほどの勇気は私にはありません…
ついでに、私が予想している偽Mi11 Proの本当のスペックと、Aliexpressのリンクを載せておきます。
OS | Android 5 |
CPU | MTK6580 |
RAM/ROM | 2GB / 16GB |
ディスプレイ | 7.3インチ / HD+ / LCD / 60Hz |
カメラ | 13MP |
インカメラ | 8MP |
バッテリー / 充電速度 | 6800mAh / 不明 |
生体認証 | 顔認証 |
重量 | 不明 |
Antutu | 2万点弱 |
価格 | 10,724円~ |
発売日 | 2021年 4月 |